土のつぶろぐ

土の粒々から世界を考える!(ある土壌科学者チームの挑戦)

成果発表に行ってきました!

あっという間に年が明けて梅の季節になりました。

月1回更新の目標を完全に無視してしまっている粒蔵ですが、辞めたわけでも、熱が冷めた訳でもありません。忙しかったり、気が乗らなかったり、理由はいろいろありますが、〆切も言い訳も必要ないのがブログの良いところと言うことで、今後も地道にいきます。気が向いたらお付き合い下さい。

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(この写真は年末の土壌調査から。雲海に浮かぶ霧島連山

 

さて昨日は、新宿に行き、次世代・最先端(NEXT)プログラムの研究成果のポスター発表をしてきました。日本学術振興会のFIRSTプログラムの成果発信シンポジウムがあり、そのプログラムの姉妹版(予算額で言えば、子供版、孫版?)であるNEXTプログラムの採択者はポスター発表をして、シンポジウムを盛り上げて下さい、ということで。http://www.first2030.jp/program/

 

このNEXTプログラムは、グリーンイノベーションというくくりで応募を募っただけあり、「環境」をキーワードとしたあらゆる研究のポスターがありました。野外科学や環境科学に身を置く人間としては、え?!こんなのもグリーンイノベーションなの!?というものも多かったですが、それはお互い様でしょう。半導体有機化学から数学、社会人文科学まで、様々な研究がありました。なかなか新鮮でした。

 

自分のポスターをしっかり見てくれた人は、知り合い以外では、ただ一人。。。 ポスター発表をしていたNEXTの人達の多くも、粒蔵と同様に暇そうに、寂しそうに立っており、異分野交流の難しさを感じた次第です。とはいえ、一部のポスターにはそれなりに人が賑わっており、自分ももっと異分野の人々に興味を持って貰えるプレゼン能力を身につけねば!と思った次第です。

 

ちなみに、NEXTプログラムにはライフイノベーション(医学系)とグリーンイノベーションがあり、後者で合計141課題が採択されました。その中に土壌関係の研究が、自分を含めて4課題ありました。これは多いと感じますか?食料生産や環境保全と土壌の切っても切れぬ関係を考えれば、人類の持続可能性や環境保全を目指すのが「グリーンイノベーション」研究であるならば、もっと土壌研究が採択されてもよい(つまり土壌科学者は、こういう予算を獲得できるようもっと努力すべき)だと思います。

 

ではまた!

 

PS. そうそう、上記のFIRSTプログラムで講演をされた先生とポスター会場でたまたま話す機会に恵まれました。全く研究の接点はありませんが、アメリカの大学でずっとやってきた先生で、厳しい競争の中でしのぎを削っているTop scientistのギラギラ感を久しぶりに目の当たりにし、よい刺激になりました。新宿まで行った甲斐あり!