土のつぶろぐ

土の粒々から世界を考える!(ある土壌科学者チームの挑戦)

はじめに

土壌科学者である私は、2011年春より「地球炭素循環のカギを握る土壌炭素安定化:ナノ~ミリメートル土壌団粒の実態解明」というテーマの研究プロジェクトを行っています。日本学術振興会の最先端・次世代研究開発支援プログラムの研究課題の一つとして、わたしの研究課題が採択されたからです。このプログラムは研究成果について、「国民との科学・技術対話」を推奨しています。サイエンスカフェ等で話すのも良いのですが、より多くの人に興味を持って貰えるかもしれないと思い、プロジェクトメンバーの数名でブログに挑戦することにしました。

 

このブログでは、研究の専門的な話はほどほどにして、先ず皆さんに土の不思議さ、面白さ、大切さについて考えるきっかけを提供できればと思います。よって、土の色や形、土と植物の関係、土と海の繋がり、土と地球温暖化の繋がり、なぜ僕らが土を研究することになったのか等々について、楽しく・直感的に読んで貰えるように書いていきたいと思います。

 

土のことを、専門用語では土壌(どじょう)と呼びます。土壌は、母なる大地と呼ばれる通り、農作物や森を育て、養分や水を循環させる等、私達の生存や生態系の持続性にとって大切な働きを持っています。

 

土壌の諸機能の根本にある特徴が、その粒つぶの構造(団粒構造)にあるのではないか?という思い(作業仮説)が、このプロジェクトの根っこにあります。このブログは粒つぶ感を出してやっていきたいと思います。

 

質問、感想、批判、コメントも歓迎します。以下のアドレスまでお願いします。

soil.aggregate(at)gmail.com   【注】(at)は@マークで。