土のつぶろぐ

土の粒々から世界を考える!(ある土壌科学者チームの挑戦)

研究プロジェクト

粒子の論文受理!

秋も深まりつつある研究室に、良いNewsが舞い込みました。 粒子さんの論文がGeodermaという国際誌に受理されました!テーマはズバリ、団粒階層虚空蔵、もとい、団粒階層構造です。内容は粒子(つぶこ)自身に解説して貰うとして、今日は背景だけ紹介したいと…

やっぱり子供は泥遊びが好きだった! アウトリーチ活動の報告

夏休みを取っていた訳ではないのですが、かなりブログをさぼってしまった。。気を取り直して、書き始めます。 私達の研究プロジェクトでは、「国民との対話」という活動が推奨されています。つまり、税金で行われている専門的な研究(その内容や成果)を一般…

土の中の世界:構造の巻(土は色々な物質が組み合わさって出来ている)

さて、いい加減、このブログの表の主題に戻ります。今日は、「土はぐちゃぐちゃ混沌として物体ではなくて、幾つかの物質が規則性をもって組み合わさって出来た構造物(例えば、人間の作る建築物のようなもの)なのです」という話です。 土は、岩石の粉砕物や…

来日中の土壌化学者の帰国、土壌団粒と分解性

来日中の土壌化学の教授がアメリカへ帰られました。北東部の寒い所から来ていたので、来日直後から「暖かいねー」とニコニコでした。別れる時も、とても楽しかった・有意義だったとビックスマイルで帰って行きました。一緒に実験もやったので、何かと忙しか…

研究者と論文

このところ論文についての話題が身近なところで何度か出たので、今日はこれをテーマに小話を。 研究者は、基本的に論文で評価されます。賛否両論ありますが、より良い評価法は見当たらず、現実としてそうなっています。この次世代プロジェクトでも、これだけ…

腐植物質とは?なぜ土壌に有機物は溜ってゆくのか?

先週、日本腐植物質学会のシンポジウムで「物理分画法から見える腐植物質(土壌有機物)の特徴」というタイトルで、現在のプロジェクトの成果を発表してきました。 土壌腐植研究の大御所の先生方も来られており、質問もたくさん受け、活発なディスカッション…

詩の注釈 「凝集する粒」

粒子さん、すごい詩作ったね!山尾三省を超えたか?はい、秋の空は人をその気にさせるようです。 このマニアックな詩にはまる人はもの凄く少ないだろうけど、宮沢賢治や関豊太郎(賢治の土壌学の師)は、きっと分かってくれるよ! このブログを見てくれる奇…

次世代最先端プロジェクト概要

私たちは、「地球炭素循環のカギを握る土壌炭素安定化:ナノ~ミリメートル土壌団粒の実態解明」という研究プロジェクトを行っています。日本学術振興会の最先端・次世代研究開発支援プログラム(グリーンイノベーション)に採択され、初めて可能になりまし…

はじめに

土壌科学者である私は、2011年春より「地球炭素循環のカギを握る土壌炭素安定化:ナノ~ミリメートル土壌団粒の実態解明」というテーマの研究プロジェクトを行っています。日本学術振興会の最先端・次世代研究開発支援プログラムの研究課題の一つとして…